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“バレエ・リュス”・・・

~ロシア・バレエ団
~ディアギレフ
~フォーキン&ニジンスキー
~バラの精、牧神の午後、ペトルーシュカ、

ワガノワの教授法を勉強している時に、
もしバレエ史の授業を受けていなければ、
おそらくこの程度の連想で終わってしまうような、
無知なバレエ教師になっていたかと思うと、恐ろしい。

それくらい、現代バレエのみならず、
西洋の芸術の世界にに多大な影響を及ぼした、
ディアギレフの率いた“バレエ・リュス”。
・・・その凄さを、今日改めて目の当たりにした。


夏休みに入る前から、「絶対に行くぞ!!」と思っていた、
庭園美術館で展示されていた、
『媚態芸術の世界~ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン~』
を、やっと最終日の今日、見に行くことができた。

5歳の娘には、絶対につまらない展覧会だと確信していたので、
結局夏休みの間は娘とべったりで身動きとれず。
幼稚園が始まっても、
何だかんだで結局送り迎えの合間に行くことは出来ず。
「日曜日は家族と一緒に」と自分の中で決めている掟を破り、
旦那に「どうしても行きたい(;_;)。子供達をお願い(__)。」と相談。

一体どんな展示なのかと旦那もネットで調べたようで、
「こういうものこそ見なきゃダメだ!!」
と力強い後押しをもらって、母と二人で行ってきた。

美術館に入るといきなり、
「ディアギレフって、ダンサーじゃなかったのね」
という声が聞こえる。

そうです!!!
ダンサーじゃなくて、バレエ団のプロデューサーです。

おそらく、私がいつも凄いと感じていた、
現役時代所属していたバレエ団の団長を、
もっと凄くしたような人だったんじゃないかと想像するが・・・。

せっかく勉強したので、バレエ史を勉強した時のノートを見直して見る。

ディアギレフ。

「田舎の貴族の生まれ。ペテルブルク大学に出てきて法律を専攻。
美術家サークルに所属し、ここでの仕事が評価されてマリンスキー劇場へ。
開花前の人材を抜擢する目利きは相当で、
あのストラビンスキーも、ディアギレフの手によって開花したとの事。
マリンスキー劇場の上司とケンカして劇場を追い払われ、
自分でバレエ団を作り海外進出。1909年バレエリュス立ち上げ。」

とノートには書いてあるが、
今日の展示の中に
「マリンスキー劇場の上司とケンカして劇場を追い払われ・・・」
などという記述はどこにもなかったぞ^_^;。

そして「バレエ・リュス」の意義。

1、史上初の巡業するバレエ団で大成功をおさめた。
2、一流の作曲家、美術家による新作バレエばかりを携えて公演
   →バレエを超えた、芸術としての成功をおさめた。
3、ロシア風→エキゾチック→現代性を強調。
   →現代バレエの足がかりを作った。
4、私設なので、経済的に不安定・・・にも関わらず、
  金策にもたけたディアギレフによって、売上や寄付金などのやりくりによって成功。

と、ノートの記述。

おそらくこの展覧会が一番いいたかったのは、、
この“2”の部分にあるのだということは見ていてわかったが、
私は残念ながら美術や衣装に関しては素人。

むしろ、私が今日一番すごいと感じたのは、やはり3の部分。

バレエ・リュス(1909)以前のバレエの作品といえば、
ルイ14世の『夜のバレエ』から始まり、
現在残っている有名どころでは、
ヨーロッパ系で
『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』『ジゼル』
『パ・ド・カトル』『コッペリア』など、
ロシア系で
『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』など。

村娘と若者の愛のお話しだとか、
宮廷の中の夢物語だとかのロマンチックなバレエの世界に、
いきなり総タイツだとか、はだしの踊りだとかが登場したのだから、
そりゃ、みんなびっくり仰天だったに違いない。

このディアギレフという人がいなければ、
フォーキンもバランシンも出てこなかったかもしれないし、
現在のヨーロッパやアメリカのバレエの火種が、
この「バレエ・リュス」のメンバーが残していたものだと考えると、
歴史って、すごいなあ・・・と感じる。

因みに、我が尊敬する恩師の恩師の恩師(くらいなのかな?)の、
かのワガノワメソッドの産みの母、アグリッピーナ・ワガノワ先生は、
バレエ・リュスの結成時、
マリンスキー劇場の中堅バレリーナであったにも関わらず、
メンバーには入れてもらえなかったとのこと。
彼女自身は、その理由を
「フォーキンの活動をすぐに理解しなかった罰だ」
と語っているらしいが、
もし、彼女がこのメンバーに加わっていたら、
ワガノワメソッドというバレエ教授法も生まれていなかったかもしれないし、
もっと違うものだったかもしれない。

そんなことを考えても、歴史ってすごいなあ・・・と思う。

アレだけの貴重な展示を見て
「歴史って、すごいなあ・・・」という感想だけ、というのも浅はかだが、
とにかく、恐れ多くも、このバレエ・リュスの流れの末端にいる者として、
改めてバレエの伝統を肌で感じてきた。

帰りがけに、かなり悩んだ結果、
分厚い展覧会のカタログ購入。

我が教室のお稽古時には、
スタジオに閲覧用に出しておきますね(^^ゞ。
皆様もこのロシアバレエの歴史の先っぽにいることを
ちょっとでも感じていただければと(^_-)。

というわけで、
いつも長くなっちゃうなあ。私の文章(ーー;)。
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